ニュース- 「江戸・TOKYO 技とテクノの融合展2017」開催 -

PaPeRo i(パペロ アイ)とは?

PaPeRo i

「PaPeRo i」は、NECプラットフォームズ株式会社の製品です。
「コラボマーケットプレイス」を通じて、パートナー契約によりレンタルしました。
弊社では、PaPeRo iに搭載されたオープンプラットフォーム上で
SDKを使用したアプリ開発を行い、「SmartAM for PaPeRo i」の展示を行いました。
※PaPeRo iは、日本電気株式会社の登録商標です。

顔認証 & 通知システムとは?

「PaPeRo i」による、人感センサーと顔検出により顔写真を撮影後、サーバに送信します。
送信した顔写真とサーバに事前登録した写真により顔認証を行い「PaPeRo iによる挨拶」が行われます。
また、SNS連携により、顔認証結果に基づいた内容を通知します。
※本システムは、展示会のために短期間・低コストで作成

以下は、出展時の弊社ブースの風景の一部です。

展示会の風景

弊社ブース訪問者について

弊社ブースには、「約50名」の方が、訪問しました。
訪問者の統計については、以下を参照してください。

グラフ



技術に関する紹介

今回の展示品開発において、使用した技術を紹介します。

 PaPeRo i 
 「PaPeRo i」は、組込みソフトウェアで制御 
 制御プログラムは「C」で作成 

 Raspberry Pi 
 「PaPeRo i」と「サーバ」間で、顔情報を送受信する機能を制御 
 制御プログラムは「C#」で作成 
 ※Raspberry Piは、英国Raspberry Pi財団の登録商標です 

 サーバ機能 
 サーバでの顔認証は、「Cognitive Services/Face API」を使用 
 データベースは、「SQLDataBase」を使用 
 ※上記共に、「Microsoft Azure」の提供サービス 
 ※「Microsoft Azure」は、Microsoft Corporationの商標または登録商標です 

 SNS通知機能 
 SNS通知は「LINEサーバ」を使用して、スマートフォンのLINEアプリへ通知 
 ※「LINE」は、LINE株式会社の商標または登録商標です 

開発スタッフのコメント

今回の展示品開発に携わったスタッフの、コメントを紹介します。

 PaPeRo i担当 
 【ポイント】 
  違和感なく人を検知すること。 
  また、認証用の画像撮影時に人に嫌悪感を抱かせないようにするために苦労しました。  

 【コメント】 
  昨年の展示会ではカードを利用した勤怠管理でしたが、 
  今後、生体認証が主流に なると想定されることやPaPeRo iにカメラが搭載されていることから 
  顔認証を行いその結果をPaPeRo iが話すようにしました。 
  ユーザがPaPeRo iと目を合わせると名前を呼ぶことで、 
  ただ文字で結果を表示されるだけよりも愛着や親近感が湧くようにしました。  

 Raspberry Pi担当 
 【ポイント】 
  RaspberryPi搭載OSにWindows10 IoT Coreを選定  
  開発言語にC#を選定し、開発スピードアップ。 

 【コメント】 
  顔認証を行う際は解析時間が長くなってしまうため、ユーザにタイムラグを感じさせないように 
  解析中は天気や列車運行情報をPaPeRo iが話すことで間を持たせるようにしました。 
  開発面ではアプリケーションはC# + .Net Coreで作成しているため、 
  Raspberry PiとPaPeRo iとの連携やSNS通知機能をライブラリ化し、 
  別機能開発時に工数削減できるようにするなど今後の開発につながるような構成にしました。  

 サーバ機能担当 
 【ポイント】 
  画像解析やデータベースの処理をすべてAzure上に持っていくことで 高パフォーマンスを実現!  

 【コメント】 
  Azure上にWebアプリ実行用サーバとSQLDataBaseを作成し利用することで物理的なサーバを 
  用意する必要がないため場所を問わず手軽にPaPeRo iの実行を行うことができるようにしました。 
  特にRaspberry Piに搭載しているWindows IoT Coreでは直接SQLDataBaseにアク セスする手段が 
  存在しないため、仲介役としてASP.NetでWebアプリを作成し実行することで 
  複雑な問い合わせも可能になるようにしました。 
  また、FaceAPIを利用した顔認証の実行をサーバ側に実装することでRaspberry Pi側の 
  負荷を減らすことができるため、顔認証とPaPeRo iの制御を非同期で行え るようにしました。 
  今回は顔認証を行い該当する人物の個人情報を返すだけでしたが、 
  機能拡張の内容によってはサーバ側のアプリケーションなどの更新のみ行い 
  手軽にPaPeRo iの 機能を更新できるような構成になっています。 

 SNS通知機能担当 
 【ポイント】 
  外部システム連携が容易に可能なよう、独自ライブラリを設計・開発されています。  
   
 【コメント】 
  PaPeRo iが取得した顔認識情報を遠隔地にいても確認できる手段の一つとして開発しました。 
  特に普段の生活の中で身近なSNSを利用することでPaPeRo iが日常に溶け込めるようにしました。 
  また、今回利用したSNSは1種類でしたが他のサービスへの応用や拡張も可能です。